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【続報:第5回】作業療法学専攻 井口 知也 准教授(専攻主任)が課題研究を行う高校生への支援・協力を行いました。
本日は、作業療法学専攻 井口 知也 准教授(専攻主任)による課題研究を行う清風南海高等学校の生徒のお2人の5回目となる支援・協力の様子をご紹介します。
これまで「高齢者の夜間の転倒」の課題解決に向けて、取り組みを続けられている清風南海高等学校の生徒お2人の活動ですが、彼女たちが提案していた転倒に関するアイデアは、大阪大学 医学部の学生さんの支援により、課題解決に向けて創出したプランとして1月17日(月)に高石市にある老人福祉センターで実証実験を行いました。井口准教授もこの実証実験に協力しました。
まずは、高校生のお2人が制作された転倒シーンのVR動画(仮想現実)を、高齢者の皆さんに視聴していただき、転倒の疑似体験してもらうことから始まりました。初めてのVR体験に、参加者の皆さんは驚いたり、こんな物があるんだとVRを話題に話に花を咲かされていました。
次に、転倒が起りうる場面を再現した部屋を見ていただきながら、転倒の原因やどのようにすれば転倒を防げるか、自宅だったらどのように工夫しているかなど、参加者の皆さんにアイデアを出していただきながら、転倒が起らない部屋へと電気コードを束ねたり、床の上に散らばった洗濯物を片付けたりしながら、部屋を整える体験をしていただきました。
井口准教授は、作業療法の専門的な知見を基に「転ばぬ先の運動」というテーマで、寒さが及ぼす悪影響や転倒予防のためになぜ体を動かすことが大切か、どんな運動をすれば良いかなどについて、分かりやすく説明され、高齢者の皆さんと一緒に「からだをほぐす体操」をしました。
今回の実証実験の後、高校生のお2人は「自分たちの予想通りの反応だけではなく、全く違う反応や意見が返ってきたので、驚きと同時になるほどと思いました。」「高齢者の皆さんに転倒予防の意識を高めてもらえたことがうれしかったです。」など、たくさんの気づきがあったことを話してくれました。
また、井口准教授の一連の支援・協力についてお伺いしたところ、「こんなにも私たちの活動に支援をしてくださり、専門的な意見やアイデアをたくさん教えてもらって感謝の気持ちでいっぱいです。」「さすが大学の先生ってすごいなと思いました。」とおっしゃっていました!
今後も本学では、このような課題や研究に取り組まれる高校生の皆さんへの支援・協力の機会が続くことを願っております。
※1回目の支援・協力の様子はコチラ
※2回目の支援・協力の様子はコチラ
※3回目の支援・協力の様子はコチラ
※4回目の支援・協力の様子はコチラ
■作業療法学専攻 井口 知也 准教授(専攻主任)の教員紹介ページはコチラ
■「OHSU(オース)星図鑑」で、井口 知也 准教授について分かりやすく研究・活動などの解説を見たい方はコチラ