保健医療学部 リハビリテーション学科
作業療法学専攻
専攻主任メッセージ

「作業療法士は、対象者にとっての大切な作業の実現を通じて健康と幸福へと導く職能です。あなたの生活でなくてはならない作業は何でしょうか。私たちは対象者の思い描く生活、人生に応えるために、一緒に考え、ともに作業を行なう実践的な学びを多く配置しています。スポーツから学ぶ、人と動物の関わりから学ぶ、海外から学ぶ、障害のある方から学ぶ。この4つのプログラムが本専攻の独自の学びです。例えば、障害のある方から学ぶでは、障害のある方をただゲストスピーカーとしてお招きするだけではなく、「演習協力者」として協力していただきます。どのような生活,人生をお送りしたいのかを知り、その実現に向けた作業療法のプログラムの提案と実践のモデルを学内で行ないます。他のプログラムも早い学年から取り組み、作業療法士の職能をイメージしながら技術・観察力・思考力を養います。将来あなたが出会う「患者さんの力になる喜び」を感じる実学を中心に作業療法を学べるのが本学の強みです。」
専攻主任
井口知也
3つのポリシー
3つの特色

- リハビリ×スポーツ
- 障がいのある子供達とスポーツを一緒に楽しみ,かつ安全に取り組めるような配慮を授業中で体験します。また保護者と相談しながら子供たちの健康的な生活を促す工夫も学びます。

- リハビリ×動物
- 「介助犬を使って自立と社会参加を目指す」「協力してイヌの世話をすることで社会性を高める」「イヌを抱っこしたりなでたりすることで,精神的ストレスを和らげる」といったリハビリ現場での動物介在介入(AAI)の活用を実践的に学びます。

- リハビリ×地域
- 障がいのある方に「演習協力者」として協力をいただきながら、作業療法のプログラムを提案する授業を展開しています。当事者の気持ちになること,一緒に取り組むことの重要性を経験します。
目標資格(受験資格が得られるもの)
作業療法士(国家資格)受験資格
関連資格
国家資格のほかにも関連資格を取得すると、自分のやりたいことに近づけたり、より広い分野で社会に貢献したりすることができます。本学では、福祉住環境コーディネーターのような関連資格取得に応じた講義を受講することもできます。
- 初級・中級障がい者
スポーツ指導員 -
- 活躍の場
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- 地域の障がい者スポーツ指導
- 地域のスポーツ大会運営
- 全国障がい者スポーツ大会帯同
- 社会福祉主事
任用資格 -
- 活躍の場
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- 福祉事務所のケースワーカー
- 社会福祉施設の指導員
- 福祉住環境
コーディネーター -
- 活躍の場
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- 訪問看護ステーションで福祉用具の適合
- 市町村の住宅改修の計画作成

試験に出る重要なポイントを的確に指導していただけました。
試験に向けて、徹底したのは配布プリントの見返しと過去問の解き直し。教科書も熟読しました。1から覚えることばかりでしたが、重要な点に的を絞って丁寧に教えてくださるので、合格できました。将来は患者様の住環境にも寄り添い、提案したいと思っています。
中田 佑香さん
岡山県 私立岡山県美作高校出身
卒業後の進路(活躍のフィールド)
医療、福祉、介護、保健、教育、職業など、作業療法士はさまざまな社会活動の現場で活躍しています。
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- 医療
- 急性期・回復期病院、一般総合病院、リハビリテーションセンター、整形外科病院、精神科病院
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- 福祉
- 高齢者施設、障害者施設、児童福祉施設、肢体不自由施設
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- 介護
- 介護保険施設、生活介護施設、老人保健施設
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- 保健
- 保健所、老人保健施設、地域包括支援センター
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- 職業
- 就労支援施設、ハローワーク
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- 教育
- 特別支援学校、放課後デイサービス
4年間の流れ
1年次
- 医療分野と作業療法の基礎知識の習得
- 人体の基礎や作業療法の基礎をメインに、医療人づくりやコミュニケーションに関する基礎、リハビリテーションの基礎について学びます。
(主な授業科目)
作業分析学、・・・
2年次
- 臨床医学と保健医療福祉分野の理解
- 専門分野の習得に向け、作業療法の評価技術をメインに基礎となる学問を習得しつつ、スポーツ医学や高齢者福祉などの周辺分野についても学びます。
(主な授業科目)
作業療法評価学概論Ⅰ・Ⅱ、・・・
3年次
- 作業療法の専門知識と技術の習得
- 障がいの種類や程度のほか、年齢や地域に応じた作業(療法)治療学を学びます。実際に障害を持つ方のご協力の下、作業療法の評価と支援の流れなど専門知識・専門技術を習得します。
(主な授業科目)
作業療法治療学Ⅰ・Ⅱ、・・・
4年次
- 臨床実習による実践力向上と集大成
- 臨床実習により作業療法士に必要な評価・支援技術を習得し、現場での課題解決力を高めます。4年間の学びを集大成し、国家試験に向け総仕上げを行います。
(主な授業科目)
総合臨床実習Ⅰ・Ⅱ
主な授業科目
作業分析学

- 作業療法の最大の特徴となる作業について学ぶ
- 実際に体験しながら人間が行う生活行為の意義、分類、特性を学びます。
作業療法評価学概論Ⅰ・Ⅱ

- 作業ができる可能性を探る。
- 障がいがある方の能力を確認する方法を学びます。身体の運動機能から精神機能、生活機能等幅広く学びます。
作業療法治療学実習Ⅰ・Ⅱ

- 作業療法支援を実践で学ぶ。
- 地域で暮らす障がいを持つ方に大学に来て頂き、作業療法に必要な評価技術や支援を検討するための道筋を学びます。
卒業研究

- 生活を科学的に捉える。
- 障がいのある方がその人らしく過ごす方法を調査、実験等から科学的に捉えていきます。テーマは、学生自身が選定し取り組んでいます。
実習例
学内実習

数多くの障がいのある方(多様な障がいのケース)に接することで、作業療法の基礎をしっかり理解し、応用力を鍛えます。身体に触れるときの力加減や器具の扱い方、説明の仕方などに気を配りながら、検査や測定にあたります。
施設訪問

贈答用タオルの包装作業では、対象者はタオルをきれいにたたむ作業を担当。実習に参加した学生は、作業がスムーズに行えるように適切なアシストの仕方を学びます。中途障がい者の方々の作業所として設立された工房「羅針盤」。これらの実習は「羅針盤」利用者のみなさんのご協力を得て実施しています。
報告

授業で習ったり、練習を重ねて来ても、障がい者の方を前に実際にやってみると戸惑うことだらけ。自分の実習を振り返りながら、感じたことや反省点などをまとめ、次の学びにつなげていきます。
教員紹介
OHSU VOICE

大阪保健医療大学の学びの場は学内にとどまりません。地域社会など、すべてが学びのフィールド。「OHSU VOICE」では、そんな多種多様な学習現場の“声”を定期的に紹介していきます。