これからの医療従事者に必要な
4つの柱が教育の基本

教育の基本となる4つの柱

コミュニケーション

豊かなコミュニケーション力を育む

対象者に興味をもつこと。対象者の話に耳を傾け、信頼関係を結ぶことから効果的な治療はスタートする。
セラピストにとって、まず大切なことは患者様(対象者)に関心を示すこと。相手がどのような悩みや痛みがあり、何を求めているのかを知るためには、耳を傾けて話を聞き、その情報に基づいて評価し治療のプログラムを考えてこそ治療を前進させることができます。また、対象者とのコミュニケーションを深めることで、お互いの間に信頼が生まれ、昨日よりも今日、今日よりも明日へと、対象者に適した治療に発展させることができます。本学ではアットホームな学内環境の中で、コミュニケーションと交流を深められる多彩な授業を用意しています。

自ら学ぶ

自ら学ぶ力を身につける

課題解決を実現するため「自ら考え学ぶ」ことに重点を置いたセラピスト育成教育。
本学の教員は、学生が自ら考える力を重視しています。なぜなら医療従事者は、患者様(対象者)と向き合い、機能回復を目標に常に困難な課題に取り組まなければならない専門職だからです。どうすれば対象者の身体や精神の機能を改善でき、最適な治療や、思いに寄り添った支援が提供できるのか…。そういった問題意識を持って新しい知識を学び続け、医療専門職としてのスキルアップをはかるために、学生の頃から「自ら考える」トレーニングを積んでおく必要があります。学生が社会でたくましく生きていくためにも、まず考える力を身につけることに重点を置いています。

科学的根拠

科学的根拠に基づいたリハビリテーションを学ぶ

最新の医療知識&技術を学び、対象者のために活用する。
近年の医療の進歩は目覚ましいものがあります。今まで過去の事例や経験に頼っていた診療活動が、科学的な根拠に基づいた医療へと進化を遂げています。本学では “科学としての医療”を重視し、授業を通して治療に不可欠な検査、測定、分析、評価を正しく行えるスキルを磨くトレーニングを重ねます。最新の医療理論と技術を身につけることは、つまりは患者様(対象者)の病気回復と生活の改善に活かすため。但し、私たちは得られた医療データのみに目を奪われることなく、対象者=人をしっかり見据えることも忘れません。

臨床実習

学びのステップに応じた臨床実習システム

「答え」は現場にある。学んだ内容を検証し、次のステップへ。
医療従事者が試されるのは、常に臨床の現場です。患者様(対象者)に対してリハビリテーション医療の具体的な実践(評価・治療などの医療行為)を行い、身体機能を改善させることができて初めて、学んだことが身についたと言えるのです。本学では大学の授業で理論を学び、実技力を体得後、段階を踏んで実際に医療・福祉の現場での臨床実習に臨みます。医療スタッフの連携のあり方を観察し、対象者の表情や息づかいに接することで、プロの医療専門職を目指す意欲を沸き立たせ、新たな決意を生み出すことにつながります。