手に職を付けたい人向けにおすすめの医療系資格
新型コロナウイルスの感染拡大により、社会や経済を取り巻く環境が一変し、私たちが働く環境や転職活動も大きな影響を受けています。そのため、以前より収入が減ったり、仕事がなくなったりして、「収入を上げたい」「手に職を付けたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。手に職を付けられる専門職にはさまざまな種類がありますが、この記事では、手に職を付けることができる医療系の国家資格について紹介していきます。
手に職を付けて働くメリット
手に職を付けるとは、就労において有利になると考えられる専門的なスキルや資格を身に付け自分のものとすることを意味しています。そのためには、ただ会社や学歴に依存するのではなく、資格や免許を取得して、仕事に活かしていくことが求められます。一昔前の日本は、原則として終身雇用が約束されており、会社に入職できれば安泰という考え方が主流でした。しかし、近年は大企業でさえリストラをされることもある時代です。「何か自分に特出した専門的なスキルがないと、仕事を失ってしまう可能性もあるかも…」と不安に感じる方も少なくないでしょう。
そんな状況の中、手に職を持ち自分の力で稼ぐようなスキルを持っていれば、職に困る可能性は低くなり、新たな道を切り開くことも期待できます。また、手に職を付けると以下のようなメリットも得ることができます。
- 転職しやすくなる
- 職を失う可能性が低くなる
- 学歴に依存しなくなる
- 会社に依存しなくなる
- キャリアアップを図り、収入を増やすことができることもある
手に職を付けられる医療系の資格とは?
「手に職を付けられる職業に就きたいまたは転職したい」と考えている人は、まずは何かしらの資格を取得することが重要ですが、今回紹介するのは医療系の資格取得についてです。医療福祉業界は、サービス業や生産業などに比べると景気や社会情勢に左右されにくく、安定して働くことができるというメリットがあります。医療系資格には、主に以下のものが挙げられます。
- 医師
- 看護師
- 保健師
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
- 柔道整復師
- 鍼灸師
- あん摩マッサージ指圧師
- 臨床検査技師
- 臨床工学技士
- 診療放射線技師
- 歯科医師
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- 薬剤師
いずれも国家資格であり、指定された養成校で定められた期間学び、国家試験に合格しなければ取得はできません。
医療系の資格にはさまざまな種類があり、それぞれ専門性や難易度が異なります。そのため、どの資格が良いのかは人によって異なりますが、今後の日本における高齢化社会を考えると、「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」といったリハビリ系の資格取得を目指すことも、手に職を付ける方法の一つです。
今後需要が高まるリハビリに携わる資格
リハビリに携わる資格には、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の主に3つが挙げられます。それぞれの特徴についてみていきましょう。理学療法士の仕事
理学療法士(PT Physical Therapist)は、怪我や病気、加齢などによって身体に障害がある人などに対して、歩く・立つといった基本動作能力の回復や維持、または悪化の予防を手助けするリハビリの専門家です。 理学療法士と聞くと、病院や福祉施設などでの活躍が多いイメージを持っている方も多いかと思いますが、近年ではスポーツ復帰を目指しているアスリートに対してもリハビリを行うなど、スポーツ関係の分野にも広がっています。主な就職先としては、一般病院、リハビリテーション病院、介護老人保健施設、デイケア、デイサービス、訪問リハビリ、スポーツ関連施設などが挙げられます。
作業療法士の仕事
作業療法士(OT Occupational Therapist)は、身体や精神に障害がある人などに対し、日常で必要となる着替えや食事などの応用的動作能力、地域活動への参加や就労などの社会的適応能力の維持や改善を支援するリハビリの専門家です。身体面に障害がある人だけでなく、統合失調症といった精神疾患を持っている人や、脳性麻痺や学習障害といった発達障害を持っている人に対してもリハビリを行うため、こころとからだの両面からサポートすることが特徴です。
主な就職先としては一般病院、リハビリテーション病院、精神科病院、介護老人保健施設、障害者福祉施設、児童養護施設などが挙げられます。
言語聴覚士の仕事
言語聴覚士(ST Speech Language Hearing Therapist)は主に食べる・話す・聞くといった、言語機能や摂食機能に障害がある人などに対し、コミュニケーション能力、摂食嚥下能力の回復を図るリハビリの専門家です。対象は子どもから高齢者まで幅広く、発声・発音・聴覚・認知・嚥下・発達といった機能の向上を目指してリハビリを行っていきます。主な就職先としては、一般病院、リハビリテーション病院、介護老人保健施設、療育施設、児童デイサービスなどが挙げられます。
今の仕事からリハビリ専門職へ転職するには?
今の仕事から理学療法士、作業療法士、言語聴覚士に転職したいと考える場合は、大学や専門学校などの養成校に定められた期間通って学び、国家試験合格を目指しましょう。理学療法士、作業療法士を目指す場合は、3年制または4年制の大学・短大・専門学校があります。
言語聴覚士を目指す場合は、3年制または4年制の大学・短大・専門学校に加えて、一般の4年制大学卒業者を対象とした2年制の専攻科を設置しているところもあります。ですので、4年制の大学卒業者の方で少しでも早く言語聴覚士として働きたいという場合には、2年制の大学・短大・専門学校への入学を検討してみると良いでしょう。
また、今の仕事を辞めて学校に通うか、今の仕事を続けながら学校に通うかのどちらかになりますが、夜間部が用意されている養成校であれば、今の仕事を続けたまま通うことも出来ます。
資格取得後の主な勤務先としては、病院、老人保健施設、訪問リハビリステーション、障害者福祉施設、資格によっては子供の福祉・療育施設や教育機関などがあります。
医療や福祉関連を中心とした施設が働く場所となりますが、医療分野はわたしたちが生活する上で不可欠な分野です。
仕事と学業の両立はハードな面もあると思いますが、前述の通りこれらのリハビリ専門職は今後もニーズが高まる仕事だと考えられるので、「手に職を付けたい」と考えている人は就職や転職の一つの道として検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
リハビリ専門職は、人の気持ちに寄り添って、心身の回復を手助けしていくことが主な仕事です。対象者(患者様)の回復を支援しながら、できる動作が増えていったり、社会復帰する場面を見たりして、喜びを直接感じられる、非常にやりがいのある仕事です。リハビリをしていく中で、対象者(患者様)から「ありがとう」という言葉をかけられることも多く、人の役立っている仕事であると実感できることも多いでしょう。
また、リハビリ専門職の資格は一度取得すればそれで終わりということではなく、常に新しい知識を学んでいくことが求められます。ただ単純作業をこなしていくのではなく、その人に合わせた内容を常に提供していかなければならないというのも、魅力の一つといえます。
手に職を付けたい、やりがいを感じられる仕事がしたいと考えている人は、ぜひリハビリ専門職の資格取得を検討してみてください。
大阪保健医療大学では、基礎学問からと専門知識、そして実習や国家試験対策を通して理学療法士・作業療法士になるために4年間しっかりと学ぶことができます。また、言語聴覚専攻科では基礎学問から実習まで、現場で活躍できる知識とスキルを2年間で身に付けます。
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