障がい者スポーツを
支えられるのは、
専門知識と技術を持つ
理学療法士だからこそ 私が専門とする障がい者スポーツは、知的、身体障がい者の方々がスポーツを楽しむための環境を整え、スポーツに必要な体の使い方やどうすればうまくなるのかなどを教え、ともに活動するものです。理学療法士としての専門知識や技術を生かし、障がい者の方々がスポーツに親しむ支えとなれるのがこの学問の醍醐味。私はこれまで日本パラリンピック委員会の医・科学・情報サポート事業のバイオメカニクス担当、スペシャルオリンピックス日本のモーター・アクティビティーズ・トレーニング・プログラム（MATP）を経験してきましたが、自分の立てたプログラムで対象者が変わる姿に何度も感動させられました。
障害のある方々がスポーツを継続することで生きがいを見つけ、それにより仕事への意欲が増し、生活スタイルまでもが変わる。そこに自身が介在できることに大きな喜びを感じています。学生にはこうした場での臨場感を味わってもらい、病院だけが理学療法士の活躍の場ではなく、資格を生かせる場所が多方面に広がっていることを知ってもらいたいと思います。
また、OHSUをより活力ある大学にすることも学科長を務める私の目標です。教員が自らの研究に取り組める環境を整えるとともに、学生はもちろん、地域にも本学が目指す教育理念を発信し、存在を知ってもらうこと、共感してもらうことを目指したいと思っています。「誰かの力になる喜びを。」というメッセージに込めたのは、セラピストが患者さんを思う気持ちだけではありません。私たち教員が学生に向け、時間や労力を惜しまずサポートするという決意の表れでもあるのです。どこまでも親身な教員とともに学んだOHSU学生なら、将来、社会に出た時に必ず患者さんに尽くせるセラピストになれると信じています。

理学療法士は病気やケガ、障害により失ったものを取り戻す手助けをする存在です。回復を間近で見られることに加え、その人が求める生活を支援できるのは理学療法士だからこそ。やさしく身近に寄り添うだけでなく、専門知識と技術で「どうすればよくなるのか」を考え抜く。OHSUで学び、将来はそんなやりがいを味わってみませんか。

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