OHSU星図鑑
認知症 臨床 検索画面に戻る
検索画面に戻る

渡部 雄太助教

Yuuta Watanabe

保健医療学部 リハビリテーション学科
作業療法学専攻

利用者さんとのふれあいで
培ったスキルを生かし、
学生の長所を引き出したい
 

本来は前に出る
ヒーロータイプ…
でも職場では利用者、
学生を立てる女房役!

星人の特徴
分類
専門は老年期領域の作業療法。中でも軽度認知障害(MCI)をお持ちの方の認知機能改善に注力。OHSU星では「老年期障害治療学Ⅰ、Ⅱ」「作業療法研究法」「臨床運動学」を担当。
生態
小中高と野球一筋!ピッチャーであり、走・攻ともに申し分ない3番打者として大活躍したスポーツマン。しかし作業療法の場ではそんな華やかな過去は封印し、裏方に徹する縁の下の力持ち。利用者さんの主体性を引き出すために試行錯誤を繰り返す。
弱点
頼まれたら嫌とは言えないのが悩み。結婚式の余興、飲み会の幹事など、断り切れずに全力でやり切ったアレコレは枚挙に暇がない。
モットー
認知症のメカニズムを解明するため、これまでの臨床経験および現在も継続する臨床でのエビデンスを研究に還元するのがモットー。今後は認知症領域の最先端を走る作業療法士、MCIに特化した作業療法の第一人者となり、世の高齢者の人生をより幸せにしたいと考える。

MCIと出会い、
やりたいことが明確に。
作業療法士としての
ライフワークが見つかった
OHSUを卒業後、回復期の一般病院に就職したものの、自分の目指す作業療法との違いに悩み、恩師に相談したことを機に介護老人保健施設(老健)への転職を決めました。以来、私は認知症高齢者の方々への作業療法に携わり、利用者さんがこれまで大切にしてきた作業の支援を通じ、自ら人生を楽しむためのお手伝いに注力しています。この思いをより強くするきっかけになったのが、本学の大学院で知った軽度認知障害(MCI)です。MCIとは健常と認知症の中間に位置する状態で、まだ認知症と診断されていない方が該当します。MCIの方は健常へと改善できる可能性が残されており、そこに作業療法が役立つと期待されているのです。
私が老健で出会ったある利用者さんは脳梗塞の影響で片麻痺があり、何事にも消極的な方でした。しかし、絵手紙をお勧めしたところ意欲的に取り組まれるようになり、3年後には展示会に出品したいとおっしゃるまでに上達。それに伴い認知機能検査の結果も満点になり、私たち職員はとても驚かされました。老健は在宅復帰が目標の施設ですが、ここで最期を迎える方も少なくありません。そんな中で、「ここでよかった」「人生の楽しみを見つけられた」と言ってもらえることが私の何よりの喜びです。
作業療法士は利用者さんと密に関わる存在ですが、私は自分が前に出るよりも、介護や看護など多職種との連携の中で利用者さん自身が色々な声を聞き、自分で考え、「こうしたい」と発信できる環境をつくりたいと思っています。なぜなら、作業療法はそこに利用者さんの主体的な思いがあるかどうかで結果が大きく変わるから。講義ではこうした臨床経験を学生に伝えるとともに、学生目線の気づきを臨床の場で改めて検証できればと思っています。

OHSU星人からのMessage
私自身もOHSUの卒業生ですが、本学は学生と教員の距離が近く、勉強はもちろん、プライベートなことも色々と相談に乗ってもらいました。私が教育に携わりたいと思ったのもこうした経験があったからで、母校であるOHSUで教鞭を執ることに(緊張しながらも)とてもワクワクしています。大学選びで悩んでいる高校生の皆さん、OHSUのこの温かい雰囲気は一見の価値がありますよ!

この先生に興味を持った方は
ぜひオープンキャンパスにご参加ください。

この教員を見た方は
こちらの教員も見ています