修了生メッセージ

理学療法士 森下 聖さん

勤務先
医療法人社団 武部整形外科リハビリテーション
研究領域
運動器疾患・スポーツ傷害身体障害支援学領域

私が大学院に進んだ理由は、学生の時から研究分野に興味があったことと、理学療法士の資格を取得してから臨床では意義のある研究が求められることを知ったため、臨床的意義のある研究を大学院で専門的に学習したいと考え、入学を決意しました。修士論文の完成までには、まず研究倫理委員会で研究実施の承認を得る為に倫理審査申請書や研究計画書等を作成し、承認を受けてから実験を開始しました。データの解析終了後には中間報告会で発表を行い、外部の研究者からも指導を頂くことができ、より広い視野で研究を進めることができました。修士論文完成後は最終審査会での発表と、口頭試問を受けました。大学院を通じて研究方法を修得できた結果、現在も臨床的意義のある研究成果をアウトプットできるように研究を続けています。

言語聴覚士 塩見 千夏さん

勤務先
(元)大阪府立独立行政法人母子保健総合医療センター
(元)京都大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科
(現)大阪保健医療大学 言語聴覚専攻科
研究領域
認知・コミュニケーション障害支援学領域

私は前職での経験から子どもの言語発達とその障害に強い関心を持ち、言語聴覚士の道を目指しました。学生時代に受けた講義の中で聴覚と言語発達の密接な関係性を知り、卒業後の進路として小児の聴覚分野を希望する中、卒業の年に大学院が開学されることとなり、自身の興味のある分野で研究できるまたとない機会だと入学を決意しました。修士論文では、人工内耳装用児の音声言語の発達を1年半にわたって継時的に観察し、音響学的観点から分析を行いました。1年半もの長い間、対象となるお子さんとそのご家族と深く関わり、難聴児の言語発達のプロセスについて学ぶことができたのは大学院というバックグラウンドがあったからこそです。卒業後すぐに臨床で経験を積みながら大学院での研究を両立させることに不安はありましたが、職場や大学院の先生方に支えていただき、無事成し遂げることができました。今後はこの経験を社会に還元することを目指し一層努力したいと思います。

理学療法士 吉田 修樹さん

勤務先
阪和第二泉北病院 リハビリテーション部
研究領域
脳神経疾患身体障害支援学領域

大学院での2年間では、自身の研究を通して脳機能解剖学的知識だけでなく、「患者様を診る」ということについても学ばせて頂きました。指導教員である石倉教授はじめ、様々な分野の先生方にはディスカッションを通して意見を交わす機会を作って頂いたり、各専門分野での知識、研究内容等たくさん御指導頂き、大変充実した大学院生活を送ることができました。現在、10年目の理学療法士でこれまで多数の患者様のリハビリを担当させて頂きましたが、この2年間で「患者様を診る」ということを学んだことで、これまでの自身のリハビリを振り返る良い機会となり、今後の改善点も見つかりました。本当にこの大学院で過ごした2年間は、今後の理学療法士としての自分にとって非常に貴重な時間となり、また新たな目標を見つけることが出来ました。