ISHIKAWA
CHIHIRO

石川 千尋

石川 千尋さん

保健医療学部 リハビリテーション学科
理学療法学専攻 2年生(取材当時)

大阪国際滝井高等学校 出身

学校生活の中で最も楽しいこと、充実しているなと実感されたことを教えてください。

友人とのたわいない会話も含め、学校生活すべてが楽しい

学校生活での楽しみは友人との会話です。県外から通学している学生が多いので、お互いの訛りなどで盛り上がることが多いです。出身地の食べ物、有名な場所や人物など、自分が知らないことを教えてもらえるのが楽しく、会話をすればするほど知識がついた気になります(笑)。それ以上に楽しいのが空きコマで、(勉強もしますが)一緒にゲームをしたり、学校近くの飲食店に行ったり、散歩したり、“The大学生”みたいなことをできる時間が一番好きで一番楽しいです。また、桜の名所・天満橋ならではの楽しみもあり、桜の時期に川沿いに出る屋台でみんなと食べ歩きするのも楽しみの一つ。実は勉強に追われる時も充実感があり、普段は映画を見る→漫画を読むの繰り返しですが(笑)、それができないくらい追い込まれ、歯を磨いてる時もお風呂の時も勉強のことばかり考えて、考えて、考え詰めていた期間から解放された瞬間、「あぁーめっちゃ充実してたなぁ」と実感しています。

なぜ、理学療法士を目指そうと思ったのですか?

理学療法士のおかげで脳梗塞後遺症から回復した祖母

私が理学療法士を目指したのは、私が生まれる6年前に祖母が脳梗塞を患っていたと聞いたことがきっかけです。当時の祖母は左半身が麻痺し、顔が垂れ、手足を思うように動かせず、言葉もうまく話せない状況だったそうです。しかし、私が知っている祖母はそんな障がいがあったとは思えないほど“普通の生活”を送っていました。私が生まれるまでの6年間を長いと思う方もいるかもしれませんが、私はたった6年でここまで治るものなのかと感動すると同時に、「どうやってここまで回復させたのか」「どういう職業の人が関わっているのか」と興味が湧き、調べ、理学療法士という仕事にたどり着きました。障がいを持つ方が “普通の生活”を送るためにどれだけの努力をしなければならないのか、そのために理学療法士の存在がどれほど重要なのかを知り、私自身も祖母を回復させてくれた理学療法士のように確かな技術を持ち、多くの人の希望の光になりたいと思い、この仕事を志しました。

入学前不安だったことや悩まれていたことなどありますか?

勉強面の不安に加え、奨学金返済に向けたアルバイトも悩みの種

私は指定校推薦だったので一般入学の人に比べて圧倒的に勉強量が足りないという焦りと、仮に高校での成績が良かったとしても、出身校の偏差値を考えるとそもそもスタートラインが違うのでは…という不安がありました。勉強面だけでも不安なのに友人関係を一から築かなければならないことも不安で、これまではずっと友人がいる環境で過ごしてきましたが、大学で初めて知り合いがいない状態になることにも緊張していました。入学前の勉強の仕方、服装、準備しておいた方がいいこと、選択授業の取り方など、さまざまなことを1人で進めていかなければならず、本当にこれで合っているのかと悩みました。さらに私は奨学金を借りていたので、学生のうちから貯金しないと卒業後の負担が大きくなるという心配もあり、勉強とバイトを両立しなければならないというプレッシャーも。人生で初めてのバイト、勉強、奨学金という名の借金、友人関係などなど、不安要素が多すぎて入学前からすでに「この道に進んでよかったのか」と悩むことが多くありました。

大阪保健医療大学に入学を決めた、一番の理由を教えてください。

マンツーマンで手厚い指導が受けられる独自制度が決め手

私はOHSUともう1つの大学を選びかねていました。家からの通学、学費、先生、施設、国家試験合格率、実際の就職先などを調べ、自分の理想に近いのはどちらの学校なのかを比べ、最初はもう1つの大学にしようかと思っていたんです。しかし、両校のオープンキャンパスに参加して、OHSUへの入学を決めました。在校生の話を実際に聞き、「この学校は先生と学生の距離がとても近い」と感じたのが、その理由です。特に「オフィスアワー」という制度にとても惹かれました。大学なのに先生方が学生のために質問を受け付ける時間を設け、マンツーマンで分からないところを教えてくれ、嫌な顔をせず、むしろ大歓迎みたいな雰囲気だと聞き、「最高のシステムじゃないか!」と思ったのがOHSUへの入学の決め手です。

入学前と後のイメージは変わりましたか?入学してみて改めて感じた、大阪保健医療大学の魅力について教えてください。

学生への愛情深さは親以上!?親身な指導がOHSUの魅力

入学前から学生へのサポートが手厚いイメージがありましたが、入学後もその印象は変わりませんでした。改めて感じた魅力は、やはり先生と学生の距離感です。先生方は学生一人ひとりを気にかけてくださり、なかには「お母さんかな?」と思うほどの先生も(笑)。些細な質問でも嫌な顔をせず聞いてくださり、勉強に関係ない私生活の話にも耳を傾け、とにかく学生にしっかり向き合ってくださいます。前回つまずいた内容と同じようなところで再度つまずきそうになった時には、先生から声をかけてくださることも多いです。他にも「フォロー期間制度」という制度も本学の特徴です。「フォロー期間制度」とは、テストで基準値の点数に達しなかった学生にもう一度だけチャンスをくれる期間です。この制度があるおかげで基準値に達しなかった学生も自分の苦手を再認識することができ、さらに次のステップにつなげることができます。一度ダメでも見捨てることなく、できるまでずっとサポートしてくれる。こんなシステムがある大学はなかなかないと思います。

一番のオススメ授業と、なぜその授業がオススメなのかを教えて下さい。

難しいからつまずくけれど、それでもおもしろいのが「神経学」

私の一番のオススメ授業は「神経学」です。神経学は脳の機能について深く知る分野で、脳は人体でとても大切なもの、かつなくてはならないものであり、すべての分野に通ずるものです。だからこそ内容も難しく複雑になり、多くの学生が神経学でつまずくことが多いです。では、なぜオススメなのかというと、それは難しいからこそ分かった時、内容を理解した時に最高に嬉しいからです。実際、私もすべての授業の中で最もつまずいた、いえ今もつまずいているのが神経学です。しかし、何度も資料を読み込んで調べ、自分の中で整理して、書き出してという作業を繰り返していくうちに少しずつ理解できるようになりました。みんな必ず一度はつまずくので、先生方もさまざまな工夫をしてくださいます。多くの図を使って分かりやすくまとめてくださる先生、ひと区切りつくとその範囲を少人数グループでまとめる時間をくださる先生など、インプット・アウトプットができる授業です。脳はいくつもの分野に分かれ、それぞれの機能があり、覚えなければならないことが多いですが、知れば知るほど人体の不思議が解明される感じが楽しいのでオススメです。

一日の過ごし方について簡単で結構ですのでおしえてください。

平日も休日も必ず勉強。でも、趣味の時間も大切に

1限始まりの日は朝6時半に起きて朝ごはんを食べ、7時半までに準備を終わらせ、そこから30分間その日の予習をします。その後、8時に家を出て8時55分に学校に到着して、授業へ。学校が終わった後にアルバイトがある日は22時まで働いて、22時半に帰宅。23時までにお風呂に入ります。次の日に小テストがある場合は25時まで勉強して、ない場合は24時には寝ます。アルバイトがない日は21時半までにごはん、お風呂、その他諸々すべてを終え、次の日に小テストがあるかないかで24時か25時まで勉強してから就寝します。午後始まりの場合も朝6時半には起きて、7時半までにはすべての準備を終わらせます。12時に家を出るまでの1時間半は勉強、残りの時間は映画を見るか漫画を読むなど趣味の時間を楽しむと決めています。休日は土曜日なら1日アルバイトで、日曜日はいつもの流れで準備をして、日中遊んでから19時30分までに夕食、20時までにお風呂に入り、そこからは勉強です。20時から勉強の場合は授業と同じく90分ごとに10分休憩を入れながら25時まで勉強します。ただし、どうしても集中できない日はもうできないとあきらめて22時に寝ることもあります。

通学の際、電車など空き時間での工夫方法や時間の使い方について教えてください。

移動時間も勉強or睡眠チャージで有効活用!

学校に向かう電車内では勉強をしていることが多いです。勉強といっても電車の中で行うのは暗記物がメイン。行きも帰りも通勤ラッシュや帰宅ラッシュとかぶることが多いので、その日に何を勉強するかを前日に決め、資料をスマホで撮って保存しておきます。こうすると満員電車の中でわざわざ教科書を出さずに済みますし、周りの人の迷惑にもならないのでおすすめです。アルバイト帰りの電車では半分は勉強、半分は寝ています。電車で寝ておかないと夜に勉強している時にとてつもない睡魔に襲われて一瞬で寝てしまうので、電車で睡眠チャージをすることが多いです。でも、それは座れた場合のみ。座れなかった時は漫画を読むなど趣味を楽しむことが多いです。

将来どのようなセラピストになりたいか教えてください。

理学療法士には知識と技術が不可欠。両方を併せ持つ人になりたい

私は将来、知識の引き出しが多く、優れた技術を持つ理学療法士になりたいです。なぜなら、もっといい治療ができたかもしれない、もっと早く回復させることができたかもしれない、患者さんをもっと安心させることができたかもしれないという後悔をしたくないからです。他の人ならもっと良くなっていたのに、自分の知識の引き出しが少ないせいで患者さんに迷惑をかけるなんてことはあってはなりません。知識が多ければ話題にも困らず、治療でもさまざまな方向からアプローチできますし、選択肢の幅も広くなり、より良い方法を探し出して治療をすることができます。しかし知識だけだけではなく、技術も持ち合わせていなければならないとも思っています。理学療法士は実際に患者さんの体に触れて治療する仕事なので、知識が豊富でもそれを実践できる技術がなければ意味がありません。実際に患者さんの体に触れて異常を確認し、どのような治療が最も有効なのかを知識をフル活用して探し出し、患者さんの体に負担をかけないよう素早く丁寧に、そして楽しく治療ができる人に私はなりたいです。

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