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伊藤 壮二郎

伊藤 壮二郎さん

保健医療学部 リハビリテーション学科
理学療法学専攻 3年生(取材当時)
4年生(更新)

一日の過ごし方について簡単で結構ですのでおしえてください。

勉強、遊び、バイトをバランスよく、自分らしく

1限目から授業がある日は6時ぐらいに起床し、学校へ行く準備をして7時半には家を出ます。2限目からの時も6時には起床し、その日にある小テストの勉強をします。授業の後はアルバイトに行ったり、友達と遊んだりして過ごし、帰宅後に授業の復習や翌日の小テストの勉強をします。それが終わると趣味のギターを弾いたり、音楽を聴いてリラックスしたり、のんびり過ごします。休日の土曜日は朝10時から18時までアルバイトに行き、帰宅後は1週間の振り返りや月曜日の小テストの勉強を、日曜日はバイトを入れることもありますが、基本的には自分の好きなことをする時間にしています。テストが近くなると2週間ほど前からアルバイトはせず、勉強に集中。私は家では集中できないことが多いので、テスト期間は学校の図書館で21時ぐらいまで勉強しています。帰宅後はゆっくりお風呂に入り、再び26時ぐらいまで勉強してから就寝。テスト期間はこの流れを繰り返しています。

なぜ、理学療法士を目指そうと思ったのですか?

リハビリで笑顔を取り戻した友人を見て、理学療法士の道へ

私は高校生の時から人のためになる仕事がしたいと考え、試行錯誤していました。そんな時、同じバスケットボール部の友人が膝をケガして、理学療法士のリハビリを受けることになったのです。車いすや松葉杖で生活する友人は階段の上り下りや小さな段差にも困り、とても不便そうでした。また、ケガをしてからは引退試合に間に合わないかもしれないという不安から元気がなくなり、笑顔も少なくなっていきました。しかし時間が経つにつれ、友人のケガは良くなり、一人で歩けるまでに回復。それに伴って表情は明るくなり、笑顔も増えていきました。その変化をそばで見ていた私は「理学療法士はケガを治すだけでなく心理面のサポートもする仕事なんだ」と気づき、「これ以上いい仕事はない」と理学療法士について調べるように。そして将来は自分も病気やケガで生活が困難になった方々をサポートし、社会復帰への手助けをしたいと思い、この道を選びました。

入学前不安だったことや悩まれていたことなどありますか?

勉強の難しさ、都会生活、友達づくり…不安は尽きなかった

理学療法士になるには国家試験合格が必須であること、高校とは学ぶ内容ががらりと変わることを知り、まず勉強についていけるのかが不安になりました。さらに筋肉や骨の名前をすべて覚えなければいけないことも、暗記が苦手な私をより不安にさせました。しかし、OHSUのオープンキャンパスで先生方の手厚いサポートがあること、他の大学にはない「フォロー期間制度」を通じて勉強面を支えてもらえると聞き、少し安心することができました。勉強に関する不安が最も大きかったですが、ほかにも三重県出身の自分が大阪で都会の暮らしになじめるのか、スムーズに電車が乗り換えられるのか、そもそも大学で新しい友人ができるのかと不安は尽きず、いやいや入学するまで理学療法士にリハビリしてもらった経験もない人間が理学療法士を目指してもいいのかと自分の経験値にも不安を感じるように。今思えば、入学前はいろいろな不安で頭の中がいっぱいでした…。

大阪保健医療大学に入学を決めた、一番の理由を教えてください。

先生と学生の距離の近さ、立地の良さが決め手!

私がOHSUへの入学を決めた理由は、先生と学生の距離の近さです。大学では教授や講師と学生との関わりはないと思っていましたが、OHSUのオープンキャンパスで考えが変わりました。先生と在学生が友達のように会話しているのを見たり、先生の方から高校生の私に話しかけてくれたり、優しく親しみやすい雰囲気を感じ、「ここなら授業で分からないことや不安なことにもきっと寄り添ってくれる」と思い、入学を決めました。また、OHSUは立地も良く、最寄りの天満橋駅から学校までは徒歩10分。梅田や天王寺にも電車一本で行け、学校帰りにUSJに立ち寄ることもできます。私は三重の田舎出身なので都会への憧れが強く、勉強だけでなく食事や買い物、遊びなど息抜きがしやすいOHSUに大いに魅力を感じました。

入学前と後のイメージは変わりましたか?入学してみて改めて感じた、大阪保健医療大学の魅力について教えてください。

現役の理学療法士として活躍する先生から学べる

オープンキャンパスに参加した時から先生と学生の距離が近いことは知っていましたが、実際に入学しても本当に接しやすい先生ばかりで、勉強面でも学校生活でも親身に相談に乗ってもらっています。例えば臨床実習では、リハビリの進め方や方法がわからない私にもまずは自分で考えさせ、想像力や発想力を身につけられるよう指導してくださいます。OHSUの先生は現役の方がほとんどなので、現場で実際に起こっていることや医療の現状を教えていただけ、とても勉強になります。また、OHSU出身の先生は勉強の難しさを理解し寄り添い、テストに合格するコツ・勉強方法を教えてくださいます。先生であり、卒業生でもある方々の存在は親しみやすく、また現役の理学療法士として活躍されている姿は「自分もここで勉強に励めば理学療法士になれる」という心強さにもつながっています。

学校生活の中で最も楽しいこと、充実しているなと実感されたことを教えてください。

勉強と遊びを両立!オープンキャンパスのスタッフとしても活躍

学校生活で最も楽しいのは理学療法士の勉強ができることです。覚えることや難しい内容が多く、たまに挫けそうになる時もありますが、同じ夢を目指す友達がいてくれることで頑張れます。特に実技のテストや筆記試験に備えて友達と必死に勉強し、それが結果に結びついた時の手ごたえはひとしおです。また、「フォロー期間制度」はテストに合格すれば1週間ほど学校が休みになるのですが、この時にも楽しさを感じます。去年は学校の友達と九州旅行に行き、勉強だけではなく息抜きもしながら充実した日々を過ごしています。現在、私はオープンキャンパスにも携わり、スタッフとして高校生や保護者に大学の魅力を伝える役割を担っています。お世話になっているOHSUに少しでも恩返しができるように取り組んでいるこの活動も、私にとって充実した学校生活に欠かせないものになっています。

一番のオススメ授業と、なぜその授業がオススメなのかを教えて下さい。

授業で資格取得も!「障がい者スポーツ指導論」がオススメ

私がオススメするのは「障がい者スポーツ指導論」です。この授業はパラスポーツについて学ぶもので、障がいを持つ方がどう工夫してスポーツを行っているのかや、そのサポートの仕方などを座学と実技を通して習得します。ボッチャや車いすバスケットボール、アンプティーサッカーなどのスポーツを学生同士でチームを組んで対戦するのですが、障がいを持った人がどのように体を動かすのか、得点を取るためにどう工夫すればいいのかを考えながら行動しなければなりません。通常よりも得点に結びつけるのが難しいですが、難しいからこそより面白いと感じています。その講義を担当するのが島先生で、先生はパラリンピックに参加するなど障がい者スポーツにとても詳しい方。授業中も作戦を考える時間をくれたり、対戦を見守りつつアドバイスしてくれたり、熱心にサポートしてくださいます。この授業は資格も取得できるので、スポーツ関係の仕事に就きたい人にもオススメです。

将来どのようなセラピストになりたいか教えてください。

理学療法を学び続け、患者さんの社会復帰を支えられる存在に

将来はたくさんの経験を積み、一人ひとりに合ったリハビリを行える理学療法士になりたいと思っています。病気やケガで体を動かすことが困難になってしまった人、社会復帰を目指している人に寄り添い、「この人に担当してもらってよかった」と思ってもらえる人材を目指します。理学療法士は学びを止めると停滞してしまう職業なので、学び続けることが患者さんの社会復帰の一番の手助けになるはず。だからこそ私はずっと理学療法を学び続けたいと思っています。多くの経験を積んだ後はデイサービスで働き、介護を必要とする方々に対し、身体機能を低下させないよう、また残存機能を活用できるよう工夫しながらリハビリにあたりたいと思っています。介護の現場では人の最期に関わることもあると思いますが、たとえそれが精神的に辛くても、最期に関われるからこそ最大限のサポートで寄り添い、支えることにやりがいを感じられると考えます。今やっと自分の将来を明確に考えられるようになったので、日々の授業に真剣に取り組み、立派な理学療法士になれるように頑張っていきたいと思います。

臨床実習はどうでしたか?

緊張した臨床実習。でも、たくさんの学びがあった

総合臨床実習では実際に患者さんに触れ、学校では経験できない学びを得ることができました。問診や評価、治療プログラムまでを考え、患者さんの経過にも携わるのですが、さまざまな授業から得た知識が基礎的な評価や、評価から得た問題点をどう解釈するかなど、実習につながっていると感じました。私は実習に行く前から不安や緊張が強く、「本当にこの段階で患者さんと関わらせていただいていいのか」と考えていましたが、実際の実習でも緊張が和らぐことはありませんでした。患者さん一人ひとり人間性が異なりますし、入院前の生活もそれぞれ違うため、慎重に関わらなければ信頼関係の構築はできないと感じました。たくさんの患者さんと関わり、経験を積むこと、その都度、失礼の無いように気をつけることがとても大切だと、実習を通じて改めて実感しました。(更新)

実習を終えた今、実際に将来どのようなセラピストになりたいか改めて教えてください。

その人が、その人らしく生活できるようサポートしたい

私は回復期病院で働きたいと考えています。患者さんをご自宅や施設へ送り出す手助けをし、退院先で生活に困らないよう、患者さん一人ひとりがその人らしく、その人が望む生活ができるようにサポートするセラピストになりたいと思います。(更新)

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